白河オリンパス
ファクトリーマネジメント賞
- 主要事業 :
- 医療事業担当工場として医療用内視鏡製品の開発から製造および、東日本地区の内視鏡製品の修理サービスを担当
- 設 立 :
- 1978年11月30日
- 従業員数 :
- 1,059名(2019年3月1日時点)
- 所 在 地 :
- 福島県西白河郡西郷村大字小田倉字狼山3-1
- 代 表 者 :
- 村上 不二男 氏
総合所見
白河オリンパス社は1978年に設立され、その活動は複写機の生産から始まった。その後、競争環境の変化から内視鏡の生産を開始し、顧客ニーズの拡大から機能を広げてきた工場である。
現在では工場内での生産と修理、あるいは調達・製造・修理といった多機能について各部門が協力し合い、これがシナジー効果を生んできた。このような特色にある形でマネジメントを進めている点、さらに並行して充実した人材育成を推進してきたことなどは、GOOD FACTORY賞として高く評価できる。こうした視点から以下に評価できる点について挙げる。
1.トップダウンとボトムアップ・アプローチの組み合わせた(たとえば、挑戦的目標を個人レベルまで落としてマネジメントしている点など)活動を推進しており、目標展開と実施についてのフレームワークと仕組みが良く機能しており、実行サイクルを確実に回すことができている。
2.マネジメント活動推進の工夫として、トップと従業員の頻度の高い・3現主義による有機的コミュニケーションの仕組みを構築したこと。また成功例を体験させるだけでなく、その事例から学習してきた施策を実際に推進するとともに人材育成に活かしていること。
3.製造と調達、製造と修理といった各部門間の有機的連携の仕組みを構築・運用し、部門相互のシナジー効果を高めていること。
4.「白河直流生産活動」を掲げ、製造職場単位毎にあるべき姿を定めつつスピード感ある改善活動を行っており、これによりメンバーも巻き込みながら活動と育成を進めていること
5.きめ細かで工夫ある訓練を着実に実施し、社員の技能拡大と向上、そして人財育成に努めていること