パナソニック エコソリューションズ社 ライティング事業部 新潟工場
ファクトリーマネジメント賞
- 主要事業 :
- 照明器具製造事業
- 設 立 :
- 1973年5月16日
- 従業員数 :
- 620名(2016年4月1日現在)
- 所 在 地 :
- 新潟県燕市大川津字島畑1115
- 代 表 者 :
- 新潟工場 工場長 森川 誠 氏
総合所見
パナソニック新潟工場は同社のライティング事業の主力工場であり、グローバルマザー工場と位置づけられています。
蛍光灯ベースライト時(2010年代以前)には、市場のシュリンクや他社の海外生産への対応が大きな課題でありました。LEDベースライトに切り替わった2010年代以降は、急速なLED照明化への対応という課題に直面しています。こうした環境変化の中、工場としてデリバリー対応、コストダウン対応だけでなく、工場全機能(開発技術、生産技術、生産、物流等々)をあげて「器具」+「LED光源」の一貫生産体制の構築に取り組んでいます。生産は「1ヵ月確定計画生産」から「PULL型生産」そして「需要連動計画生産」へと生産体制を変更させています。
その結果、価格対応(コストダウン)と納期対応双方を実現し、競争力のある工場を実現してきました。ものづくりでは、モジュラー化設計、セル組立自動化ライン確立といった先進的なものづくりだけでなく、各工程でのサイクルタイムの短縮やプレス機の回転数アップ、押し出し機の速度アップ、メンテナンスの分散実施による稼動率向上など、製造現場の知恵を活かした改善が継続的に実施されています。
こうしたことを実現し継続的に取り組んできたのは、同工場独自のマネジメントの工夫によるところが大きいことがあげられます。活動の仕組みの基本は、事業計画から重点課題策定とその実施であります。
これらを通し競争力のある工場を実現してきた新潟工場の工場マネジメントは、GOOD FACTORY賞(ファクトリーマネジメント賞)受賞に十分値する内容を有するものと評価します。