ダイキン工業株式会社 DAIKIN INDUSTRUES(THAILAMD) LTD.
ファクトリーマネジメント賞
- 主要事業 :
- 家庭用ならびに業務用空調機器の製造、販売
- 設 立 :
- 1990年2月11日
- 出資会社 :
- ダイキン工業株式会社(100%)
- 資 本 金 :
- 13億タイバーツ(約46 億円)
- 従業員数 :
- 4,605人(2015 年2月末時点)
- 所 在 国 :
- タイ
総合所見
1. PDS研修と年間改善をリンクさせるというDIT独自の取り組みによる、ローカルの自立化実現のマネジメント(PDS=Production of DAIKIN System)
ダイキングループのものづくりプログラムであるPDSを活用し、毎年選抜した生産現場のメンバー6~9名を日本に派遣するPDS研修を実施し、帰国後現場復帰をさせず1年間毎月1テーマの改善に取り組んでいる。これらPDS研修を中心とした改善活動は、年間約100テーマの改善実施に結びついている。
2. 工場マネジメントを醸成するコミュニケーションの工夫
トップが直接メンバーとやり取りする場を設け、定期的に実施し、コミュニケーションの醸成を図っている。経営数値はすべてオープンにしており、定期的に開催される「部課長懇親会」「層別懇親会」といった懇親会で積極的に現場の意見を取り入れる工夫がみられる。
また、現場の困りごとも相談できる環境づくりとそのための数々の委員会が設置されている。例えば、ローカル幹部による委員会として、福利厚生委員会、食堂委員会、バス委員会、レクレーション員会、などが挙げられる。
3. アジア・オセアニアのマザー工場を意識した取り組み
アジア・オセアニア地域のマザー工場としての位置づけを担っており、各国市場の多様化に対応して、各地のニーズに特化した専用仕様の商品を積極的に開発する一方で、多品種化のデメリットを抑制するために、部品の標準化・部品点数の削減を積極的に行っている。
また、DITで取り組み実践してきたPDSをものづくりの基軸にしており、その適用による改善などをアジア・オセアニア地域の他の工場に展開し、積極的に研修生の受け入れをしており、この地域の全体レベルアップに注力している。