受賞企業・選考理由・所見
ファクトリーマネジメント賞 セイコーエプソン Epson Precision Philippines Incorporated (EPPI)

| 主要事業 | プリンター、液晶プロジェクターの製造 |
|---|---|
| 設立 | 1994年12月1日 |
| 従業員数 | 18,328名 |
| 所在地 | Lima Technology Center, Lipa City, Batangas, 4217, Philippines |
| 代表者 | Epson Precision Philippines Incorporated (EPPI) President 入江 有志 |
地域と共に目指したスマート工場化と高品質ものづくりへの挑戦
受賞理由・所見
Epson Precision Philippines Incorporated(EPPI)は、設立30年を経てエプソングループ最大の生産拠点へと発展し、2万人を超える従業員を擁するグローバル供給網の中核工場として重要な役割を担っている。現地サプライヤーとの協働を通じて技術水準の向上を促し、地域製造業の発展にも寄与する「産業発展型生産拠点」として高く評価される。
インクジェットプリンターの多品種化に伴う生産の複雑化に対応するため、同社は「Vision 2025」を掲げ、IoTを活用したスマートファクトリー化を推進。生産効率、品質、トレーサビリティを同時に高める改革を進め、自動化と柔軟作業を両立させたハイブリッド生産モデルを構築している。品質面ではデータドリブンな品質DXを強化し、低不良率を目指す取り組みが進展している。
改革を支える基盤として、EPPIは人材を「価値創造の主体」と位置づけ、フィリピンの文化特性を生かした組織一体感の醸成や教育・研修制度の充実を推進。現場主導の改善活動が定着し、生産現場の競争力を継続的に高めている。
技術革新・人材育成・地域貢献を統合したこれらの取り組みは、新興国における次世代製造拠点のモデルとなるものであり、GOOD FACTORY賞®(ファクトリーマネジメント賞)にふさわしい優れた事例である。
特に評価できる点として
EPPIの工場改革活動は、単なる効率化や自動化の推進にとどまらず、全社的ビジョンの明確化、人材育成、企業文化の醸成、さらには地域社会への貢献を包括的に展開している点が特徴的であり評価できる要素を以下に示す。- 「Vision 2025」の策定と全社的改革の推進体制
- 物流の自動化と個体部品管理の高度化
- 生産ラインの自動化と人作業の共存による最適化
- 品質DXの推進と「桁違い品質」への挑戦
- 企業文化醸成と人材育成に基づく活動活性化
- 地域社会への貢献とサプライヤー育成