受賞企業・選考理由・所見
ファクトリーマネジメント賞 BASFジャパン株式会社 六呂見事業所
主要事業 | 建築用塗料や粘接着剤向けのアクリル系ディスパージョンAcronal®(アクロナール)と、印刷インキや包装材などの機能性コーティング剤に使用される水系アクリル系ポリマーJoncryl®(ジョンクリル)の製造・販売 |
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設立 | 1962年 |
従業員数 | 非公開 |
所在地 | 〒510-0881 三重県四日市市六呂見653-2 |
代表者 | BASFジャパン株式会社 ディスパージョン&レジン事業部 六呂見事業所・事業所長 澤田 宏一郎 |
六呂見事業所製造実力向上に向けた‘改善プロジェクト’の遂行と人材育成への取り組み
受賞理由・所見
BASFジャパン六呂見事業所は、BASFディスパージョン&レジン事業部のアジア地域で、60年という最も長い歴史を持つディスパージョン製造拠点である。同事業所は絶えず高い安全・環境・品質基準を満たすために尽力し、ISO 9001、14001の認証や、バイオマスバランス・アプローチに基づく低炭素型アクリル系ディスパージョンの製造工場としてREDCert2の認証を受けている。
一方で、近年、顧客要望に応えるための生産性向上の課題、温室効果ガス削減などの環境目標の達成、ベテランと中堅・若手社員間の世代交代加速化などの複合的な課題に直面している。これに対し、「全員参加型改善文化の定着」を目標に掲げ、体系的な改善マネジメントを導入。
コミュニケーション改善を基盤に、部門間や日勤スタッフと交替班間のギャップ解消を図り、モチベーション向上施策を実施することで、組織全体で課題解決に取り組む体制を築きあげた。
特に評価できる点として、
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ミニマムな仕組みと改善推進
「生産効率の改善」「CSR」「人材育成」を段階的な目標とし、無理なく継続可能な改善活動を計画的に推進。
改善体制構築から意識変革までの段階的ステップを明確化。 - コミュニケーションギャップの解消 部門間や日勤スタッフと交替班間の垣根を取り払い、問題提起と対応の連携を強化。
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改善文化の浸透
わかりやすい行動指針(例:「楽しくやっているか」)を掲げ、全員参加型改善活動推進。
上司が部下の提案を丁寧に取り扱う姿勢が、信頼とモチベーション向上に寄与。 -
モチベーション向上策
発言→対応→称賛のサイクルを確立し、安心して意見を共有できる環境を構築。
業務効率化やエネルギー削減による成果を共有し、全体の士気を高める。 -
持続可能な改善活動
後継者育成を重視し、改善のノウハウを次世代に継承。
無理のない範囲で事業所主導の教育プログラムを実施。
以上の活動により、BASFジャパン六呂見事業所はコミュニケーションを基盤とした全員参加型改善文化を成功させ、組織全体の競争力向上に貢献している。
これらの成果は、他社の模範となるものであり、GOOD FACTORY賞(ファクトリーマネジメント賞)の受賞に相応しいものと高く評価された。